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イベント
2017-07-29 (Sat) 14:00~16:00
演奏会レクチャー
ドイツ東部のヴィッテンベルグ大学の神学教授だったマルティン・ルターが同地の教会に「95か条の論題」を打ちつけたのが1517年。カトリック教会で横行していた贖宥状の販売にルターが異議を唱えてから今年でちょうど500年が経ちます。この「95か条の論題」事件を皮切りにアルプス以北のヨーロッパで宗教改革運動が進められ、カトリック教会に対抗する形でプロテスタント諸教会が創られました。
バッハは1685年に生まれましたので、ルターから時代を下ること約200年、確立されたルター派の教会であるライプツイッヒ聖トーマス教会でプロテスタントの立場に立って音楽活動を展開しました。バッハと同年生まれのヘンデルはドイツ生まれながらイギリスに渡って英国王室のお抱え音楽家として器楽とオラトリオに不朽の名作を送り出しましたが、当地ではその約100年前にクロムウェルの市民革命を通じて清教徒による宗教改革の嵐が吹き荒れていたのです。
今回のレクチャーではこの二人の大作曲家がそれぞれドイツとイギリスでどのように宗教改革運動の影響を受け、それが彼らの音楽にどのように表現されているのかを渡辺牧師からお話しいただきます。